皆様こんにちは! 代表の佐久間です。

さて本日は、皆様お待ちかねの(ではないと思いますが(笑))木の塗装について書いていきたいと思います。

 

皆様の中には、さすがに外壁や屋根は業者に頼んだとしても、ウッドデッキや玄関の柱位なら自分で塗ってみようと

考えられる方も多いのではないでしょうか?

しかし実はこの木の塗装というのはプロの私達からしてもとても気を使う作業なのです。

木と一括りで言ってしまうと簡単ですが、木にも色々な種類があります。針葉樹や広葉樹などの種類によって塗装の

方法なども変わって来るので注意が必要です。

 

最近ではあまり見かけなくなりましたが、和風のお家や、ログハウス、海に近い場所にある建物などには木の壁がよ

く使われていましたね。

最近のお家では、壁だけではなく、玄関柱や破風板、軒天などにもあまり使われなくなってきました。

 

しかしながら、暖かみのある落ち着いた雰囲気の家にしたい方や、デザイナーズハウスなどでも使われる事が出てき

ました。

ただ、木材が持つデメリットも多くありますので、その点もしっかり理解しておかなければ、数年ですぐに見た目や

耐久性が落ちてしまうという事にもなりかねないのです。

木の性質を確認したうえで、木材のメンテナンスの大切さを理解しましょう。

 

木の塗装は効果が低い

木というのは、塗装をせずに外気に触れるかたちで放置しておくと、雨や紫外線、空気中に浮遊するカビの菌などが

原因ですぐに腐ってしまいます。

その為、木材に保護塗料を塗って防腐対策を行ったりするのですが、木材の場合、他の材質に比べても1~5,6年

しかもたないケースがほとんどです。

 

〇木は呼吸する素材

木材の塗装では、木の呼吸をして膨らんだり縮んだりする性質がネックになります。

木は周りの湿度が高いと湿度を吸い取り、周りが乾燥していると内部の水分を吐き出して湿度を調整します。

このような木材の湿度調整機能は「調湿作用」と呼ばれ、気を使った部屋は調湿作用により湿度が調節される為、と

ても快適に過ごせます。

ですから室内に気を使うのは見た目もありますが、この調湿が一番の目的です。

しかし、この調湿作用の際に生じる膨張や収縮が、外部の木の塗装に於いて非常にやっかいなものとなります。

 

〇木材の塗装はひび割れや剥がれが起こりやすい

基本的に外壁塗装で使われる塗料は塗膜を形成する事で、外壁を紫外線や雨から保護します。

しかし木材に塗装をすると先程の膨張、収縮の動きによって少しずつ塗膜がひび割れたり、剥がれたりしてしまう

のです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その性質のせいで、どれだけ腕のいい職人が下地処理から入念に塗装したとしても一般的な建材に塗装するよりも塗

膜は長持ちしないのです。

 

木部塗装の種類

木材の塗装には木目を生かす塗装と木目を消す塗装があります。

木目を生かす塗装には含浸タイプやステインと呼び、木目を消してしまう塗装を造幕タイプやペンキ塗装などと呼ば

れます。

特徴としては

〇含浸タイプ  木に染み込んで内側からも保護する事や、防腐・防カビ作用がある。剥がれる事が無い

 

 

 

 

 

 

 

〇造膜タイプ  木の表面を保護する為、防腐効果などはない、塗膜自体の耐久性はあるがひび割れる事が多い

 

 

 

 

 

 

 

 

ですから含浸タイプは木が持つ質感を損なわず残す事ができます。ただし耐久性や防水性はあまりないので塗装の頻

度は高くなります。

造膜タイプは木の表面に塗膜を造るので含浸タイプに比べて防水性は高いですが、内部から木が腐る事もあります。

そして私達ペンキ屋が困るのが、一度造膜タイプの塗料を塗装すると、次の塗装も基本的には造幕タイプを塗装する

事になるのですが、これを何度か続けると塗膜の内側で木が腐っていても気付きにくくなってしまうのです。

ですから私達が造幕タイプが塗装してある玄関柱などを塗装する際は、お客様にご説明し、一度造幕タイプの塗膜を

全て削り落としてから含浸タイプを塗装する事をお奨めしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

色々書いてしまうとややこしくなってしまいますが、最近では造膜タイプにも硬化剤に弾性の硬化剤を使用する事に

よってひび割れしにくくなる塗料もありますので、ご自分で塗装される際は一度専門家に相談してみて下さい。

 

木部塗装と含水率

ペンキ屋の間でも、以外に知られていないのが含水率についてです。

木材に塗装する際、木材がどの位水分を含んでいるかで塗料の浸透量、塗装の仕上がり具合、耐久性に影響をあたえ

ます。

木材をある一定の温湿度下におくと、やがて吸湿も放湿もしない状態で止まります。その時の含水率を平衡含水率と

いい、全ての樹種や塗装木材でほぼ同じ値になります。(日本における平衡含水率は約15%)

塗装に最も適した含水率は8~12%です。この塗装適正含水率より低い状態は、塗装に対して影響はありませんが

逆に含水率が高いと塗装に悪い影響を与えますのでトラブルの原因となります。

国産材の生材含水率は平均すると針葉樹のほうが含水率が高いので注意が必要です。

 

 

このように、ただ単に木の塗装といっても色々な知識が必要になってきますので、ご自分で木を塗装される際は、

一度専門家に相談し、アドヴァイスをしてもらってからにしても遅くないとおもいますよ!

 

それでは、またまた次のネタを考える時間に入りたいと思います(笑)