外壁の塗装が剥がれてきた、これって手抜き工事?

皆様こんにちは! 代表の佐久間です!

 

さて本日は、私達が色々とご相談を受ける中に、「ちょっと前に塗装したんだけど、もう塗装が剥がれてきているん

だけど、これって塗装した業者の手抜き工事が原因なのか調べてくれない?」という相談について書きたいと思いま

す。

 

そもそも塗膜の浮きや剥離には、発生する場所やその現象によって様々な原因があります。

その発生する原因や対策をいくつか挙げてみたいと思います。

 

①塗り重ねの際、適正な乾燥時間を置かなかった事による膨れ

 

塗料というのは各材料別にメーカーさんが中塗りと上塗りの工程間を何時間以上空けなさいよという決まりを

設けています。

これを守らずに、中塗りが乾く前に上塗り工程に移った場合、中塗りよりも外気にさらされている上塗りが先に

乾いてしまう事があります。

そうすると中塗り塗料の水分が蒸発する際や溶剤が揮発し、乾燥している上塗り材を押し出してしまうのです。

 

 

 

 

 

↑膨れ写真

対策としては、メーカーさんの定めた工程間隔をきっちり守る事(1日1工程で作業すればほぼ間違いないです。)

 

②構造物の内側から湿気が逃げようとした際の膨れ

 

例えば塀などは内側に植栽があったり裏側は塗装がされていない場合は裏側から水分を吸収し、塀の表面に水分が

逃げようとします。そうすると表面の塗膜を押し出してしまうのです。

塗膜は性質上、外部からの影響には強く性能を発揮しますが内側からは弱く影響を受けやすいのです。

 

 

 

 

 

↑膨れ写真

 

対策としては塀を塗装する際は、専用の水分を逃がしやすい塗料で塗装する事です

 

あとは、建物の構造上の問題もあります。

サイディングの直貼り工法や通気工法という名前を聞いた事がありますでしょうか?

サイディング壁には直貼り工法と通気工法という2種類の施工方法があり、2000年以降の建物には通気工法という

工法がとられておりますが、2000年よりも前に建ったお家には直貼り工法のお家もあります。

 

簡単に説明しますと

・直貼り工法

 

外壁の内側にある防水シートの上に直接サイディングボードを貼った工法です。

内部の湿気が外に放出しにくく、それにより塗膜が剥がれやすくなると言われています。

 

・通気工法

 

外壁の防水シートの上に胴縁といわれる木を取り付け、サイディングの裏側に通気層(空気の通り道)

を設けたもの。

こういった通気工法は湿気が軒部分やサイディングの下から逃げていくため膨れが起こりにくい。

 

 

 

 

 

 

 

 

↑通気工法・直貼り工法

 

 

直貼りのサイディングの場合、状況によっては張り替えをお奨めする事もありますし、塗装するにしても

膨れが起こりにくい塗料を選定する事や、蓄熱しやすい濃色は避ける事をお薦めします。

 

③下塗り材の不足・選定ミス

下塗りというのは上塗り材がよく密着するようにする接着剤のようなものです。

この下塗り工程を省いてしまった場合や、塗ったとしても外壁内へしみこんでしまい乾燥すると表面に密着力

が無い場合などは、どれだけ良い塗料を塗ったとしても下地と密着しない為に膨れや剥がれが発生します。

さらに各塗料にはメーカーさんの指定した下塗り材というものがあり、それ以外の下塗り材を使用してしまった

場合も同じ事が起こる可能性があります。(必ず起こるという事ではありません。メーカーによっては下塗り材を

持っていないメーカーもある為、他メーカーの相性の良いと実証された材料を使う事もあります。)

 

対策としては、やはりメーカー指定の下塗り材を使用する事や、下塗りを行った後に密着検査という、ちゃんと上塗

り工程に移っていいか判断する検査を行う事だと思います。

 

偉そうな事をかいておりますが私達も正直、原因が解らない膨れ・剥離なども何度かは経験しています。

お客様から連絡を頂き、塗料メーカーの技術者を呼んで検証したが理由が解らず、結局塗りなおしてからは再発

しておりません(笑)

 

結局、自己弁護にはなりますが、膨れや剥がれというのはもちろん原因というのは大事ですが、それよりも起こった

後に業者がどういう対応をするかが重要になってくると思います。

業者を選ぶときは必ず保証を出す業者にしてほしいと思います。

 

さて今日はこの辺で失礼いたします。