下地補修 (コンクリート壁)

皆様こんにちは!代表の佐久間です!

下地補修の方法、サイディング・モルタル壁に引き続きコンクリート(RC造)の壁の下地補修について

お話しさせて頂きたいと思います。

 

鉄筋コンクリートの耐用年数は一般的には約70年程といわれておりますが、この耐用年数というのもやはり

建築時の施工の方法や使用材料、水とセメントの配合率、適切なメンテナンス時期・方法などによって寿命を

延ばす事も劣化を早めてしまう事もあります。

 

コンクリートの劣化現象として代表的なものでいうと①中性化 ②ひび割れ ③鉄筋の錆、膨張による爆裂

挙げられます。

この3つの現象が相互に関連しながら徐々に建物を劣化させていきます。

そしてこれらの劣化現象を長時間放置する事によって室内への雨漏りや外壁の欠落などの事故へつながる事にな

りますので定期的な調査と適切な補修を行う事が重要です。

しかし私達のところへご相談頂いた時にはすでに雨漏りや爆裂といった箇所が多数みられるといった事が多いので

かなり大掛かりな修繕工事になってしまう事がほとんどです(´;ω;`)

それではこの3つの劣化現象はどういったものなのかご説明したいと思います。

 

①中性化

コンクリートは新しいものはアルカリ性が高いのですが、長時間空気中の炭酸ガスや酸性雨、排気ガス、工場などの

煤煙などにさらされる事によってコンクリートのアルカリ性が低下し、徐々に中性化していきます。

この中性化は大体20年で1㎝程表面から内部へ進んでいくと言われています。

なぜコンクリートが中性化すると問題があるのかというと、コンクリートが中性化するとコンクリート内部にある

鉄筋に錆が発生し膨張してしますのです。この鉄筋が膨張することにより様々な劣化現象へと発展してしまう為、こ

の中性化を防いであげる事が重要です。

 

②ひび割れ

コンクリートは圧縮(圧し潰される力)に対する強度には非常に優れていますが、引っ張られる力には強度が低い為

建物に引っ張られる力が加わった際にはひび割れがが発生します。例(水分を吸収した際の膨張、乾燥した際の収縮

・地震などによる振動・不動沈下など自然現象による外力) もちろん原因は新設時の施工に問題がある事もありま

す。(コンクリート打設時に型枠にコンクリートを流し込む際、セメントと砂利が分離し発生するジャンカ・コンク

リートの打継間隔のミスにより打ち継ぎ目に発生するコールドジョイント)部分からのひび割れなどがあります。

 

ひび割れは幅の大きさや、発生した場所、今後拡大しそうか、などによって補修方法が変わってきますので、それら

を的確に判断して補修計画を検討する事が大切です。

 

③鉄筋の錆

コンクリートは圧縮強度には優れていますが引張強度は弱い為、引っ張られる力を増すためにコンクリート内部に鉄

筋を入れて強度を高めます。

現在の新築の建物は、コンクリート表面から鉄筋までの被り(鉄筋までの距離)を3㎝とりなさいと法律で決まって

いるのですが、少し古い建物になると被りが1㎝程しかない建物も多いです。

その為、コンクリート表面から中性化してくると鉄筋が錆びるのが早く、鉄筋が錆びて膨張する事により表面のコン

クリートを押し出してしまう爆裂が発生します。

 

 

 

 

 

↑爆裂部写真

 

補修方法

ひび割れ

ひび割れ補修の方法にはひび割れの幅によって色々なものがあります。

ひび割れ幅が0.3ミリ以下のひび割れには、モルタル補修でご紹介した浸透性の補修材を使用してひび割れを埋めてい

きます。

ひび割れの幅が0,4ミリ以上のひび割れにはエポキシ樹脂注入やVカット工法などで補修を行います。

Vカット工法についてもモルタル壁の補修でご紹介致しましたので割愛させて頂きます。

エポキシ樹脂注入

 

 

 

 

 

↑ひび割れの周辺をワイヤブラシなどで清掃します。

 

 

 

 

 

↑ひび割れの上に注入器具を設置する台座を15㎝~20㎝間隔で固定します。

 

 

 

 

 

↑エポキシ樹脂がひび割れから漏れないようにひび割れ表面にコーキングで蓋をします。

 

 

 

 

 

↑エポキシ樹脂を注入する器具を設置します。

 

 

 

 

 

↑ゴムの力でゆっくりとエポキシ樹脂が注入されていきます。勿体無いですが使い捨ての器具です。

 

 

 

 

 

↑エポキシ樹脂が固まったら器具や蓋をしていたコーキングを撤去し清掃し完了です。

 

このようにひび割れを埋める為には液体のものをひび割れ全てに行き渡るような補修を行うことで再発の防止に繋が

ります。

 

☆爆裂

 

 

 

 

↑鉄筋が錆びて表面のコンクリートが押し出されている状態です。

 

 

 

 

 

↑浮いているコンクリートを撤去し鉄筋の裏側までハツリます。

 

 

 

 

 

 

↑コンクリート剥離部分に中性化防止剤を塗布し、鉄筋に防錆剤を塗布します。

 

 

 

 

 

↑専用のモルタルで埋め戻します。(厚みがある場合はアンカーを打ち、モルタルが剥落しないようにします。)

 

 

 

 

 

↑補修部はそのまま塗装すると目立つため、周りの模様と合わせる肌合わせ(吹付け)を行います。

これで補修跡も目立たなくなり完了です。

 

さて、以上でコンクリート壁の補修方法の簡単な説明を終わりますが、何分中学校を卒業してからは職人一筋でやっ

てきた為、言葉を間違えていたり、通じない事を書いてしまっている可能性がありますので、ご不明点などがありま

したら、お問合せ頂ければ現地にてご説明させて頂きますのでお気軽にお問い合わせくださいね!(笑)

 

それでは、次のブログでは何か皆様のお役に立てる内容を書きたいと思いますので宜しくお願い致します。